真夜中の救急車|自分で対処できないと思ったので救急車を呼びました

2018 9/24
真夜中の救急車|自分で対処できないと思ったので救急車を呼びました

この記事では、深夜に妻が怪我をして、救急搬送された出来事をまとめています。怪我や病気は時間を選びません。特に自分の子供が怪我をした場合には、パニックになりがちです。いざという時に少しでも冷静に対処できるよう、流れを確認しておきましょう。

 

目次

怪我は突然にやってくる

深夜0時ごろだったと思います。
廊下の方からドンっと音がしたかと思うと、その後は何の音もしない。「眠すぎて床で寝ちゃったかな」と考えてリビングと廊下を遮る扉を開けて様子を見に行くと、妻チャンが倒れていました。

案の定、うつ伏せになって寝ている妻チャン。
「どうしたの、大丈夫」

反応が無いので、引き起こして見ると。。。

[voice icon=”https://www.etcetera.tokyo/wp-content/uploads/2018/03/IMG_2200-e1521990352526.png” name=”アガシン” type=”l”]
床に血だまり!?
な、なんじゃこりゃー!!どうしたの!大丈夫!大丈夫じゃないよね!
どばどば血が出てるし!
鼻!鼻が・・・
[/voice]

 

「・・・うぅ」

「とりあえず、このティッシュで口を押さえて!」

「うぅ・・」

「ベッドに寝て!横になって。枕の上に頭を乗せて!」
怪我をした口を心臓より高い位置に持っていき、少しでも出血を抑えようとしました。

ネットで休日診療の当番病院を調べよう。
でも、明日の朝までこのままで大丈夫かな。
この時間って、行けば見てくれるのかな。

「救急車を呼んで・・・」

「エッ、救急車!?呼んで良いの?」

「いま呼ばなくて、いつ呼ぶのよ」

そうだよね、自分じゃこの状況に何もできないし、呼ぶしか無い。
とりあえず、119番に電話すれば良いんだっけ。
緊張する・・・

 

初めての119番通報

iPhoneを持って、119番に発信しました。

消防「火事ですか、救急ですか?」

アガ「救急です。」

消防「どうしましたか?」

アガ「妻が自宅で転倒して、顔から出血が止まりません!」

消防「住所を教えてください」

アガ(あれ、詳しい状況とか聞かないんだ?)

アガ「●●区●●町4丁目・・・(なんだっけ?)●●です!」

消防「一軒家ですか、マンションですか」

アガ「マンションです」

消防「マンション名をお願いします」

アガ「●●●ハイツ・・・」

消防「部屋番号をお願いします」

アガ「(いま言うとこ)205です」

消防「お名前をお願いします」

アガ「アガシンです」

消防「もう一度、初めから住所を言ってください」

アガ「!?」(俺、実はかなり動揺してた?)

アガ「●●区●●町の●●、●●●ハイツ205です」

消防「今から救急車を向かわせます・・・ツーツー」

あれ、詳しい状況を聞かずにあっさりと救急車を送ってくれるの?
そんな疑問を持ちながら、着替えて付き添う準備をしました。

 

救急車を待つ間に準備するもの

病院に行ったときにスムーズに対応できるよう、到着までの間に準備を済ませます。

[box class=”yellow_box” title=”持ち物リスト”]

  • 怪我人・病人の保険証
  • 携帯電話
  • 現金(3万円あればベスト、無ければあるだけ)
  • マフラーや上に羽織るもの(夜の病院は寒い)

[/box]

[aside type=”normal”] 怪我の現場
そして、床の血だまりを拭いておく。
帰ってきた時のことがありますからね、固まる前に拭きとっておきましょう。 [/aside]

血まみれになった服は、水で洗い流して水を貯めた浴槽に沈めておきます。忙しかったらそのままでOK。お湯は血液を凝固させてしまい落ちなくなるから、寒くても使ってはいけません。

 

救急車の到着

待っていてもサイレンは聞こえてきません。
もしかしてと思いiPhoneを見ると、初めて見る番号からの着信履歴。
折り返すと、救急隊の方でした。

救急「奥さんを連れて外まで降りてこれますか?」

アガ「はい、やってみます」

サイレンならして救急車が到着し、担架を担いで部屋の中に入ってくるのかと思っていました。考えて見ると、玄関のチャイムを鳴らしてみたら「いたずらの通報だったり」「住所が違っていたり」すると、深夜に迷惑でしかありませんよね。だからだろうと思います。

最近は、こんな対応をしているんですね。

口から血をポタポタと床に垂らしながら玄関まで降りると、救急隊の皆さんが待っていました。すぐさま救急車の中にあるストレッチャーに寝るよう促され、妻チャンから乗り込みました。

配偶者であるアガシンに対して、救急隊員からいくつか質問があり。

  • 病気の治療・服薬状況
  • 怪我をした具体的な場所、状況の確認
  • 飲酒の確認

 

平行して、怪我人である妻チャンに対しても救急隊員から質問がありました。

  • 保険証を提示し氏名・生年月日の確認
  • 怪我をした瞬間のことを覚えていますか?
  • 氏名と生年月日、年齢を言ってください

 

それから、怪我の状況の確認。

  • 怪我をしている部位を探してガーゼで止血
  • 頭部を指で押して、痛みで打撲が無いかどうか確認

 

それらが済むと救急搬送先の病院を探して頂きました。
近くに受け入れ先が見つかりましたが、当直医が消化器科の先生とのこと。

救急「最寄りでは●●病院が受け入れ可能とのことですが、当直の先生が専門外となります。それでも診ますとの回答がありますが、どうされますか?」

[voice icon=”https://www.etcetera.tokyo/wp-content/uploads/2018/03/IMG_2200-e1521990352526.png” name=”アガシン” type=”l”]
エッ!消化器ですか!?
見るだけ?
傷を処置してほしいんですが[/voice]

救急「縫ったりとか応急処置はしますので大丈夫です」

救急「ただ、専門の先生ではないので、処置によって傷跡に差があるかもしれません」

アガ「・・・処置できるのであれば、お願いします」

救急「(無線)旦那さん了解です。●●病院に搬送します」

救急隊員さんも、その病院に決まって安堵したようでした。受け入れの拒否によって、なかなか病院に向かえないケースがあります。その病院は嫌だとか言っていてはダメですね。

 

病院に到着

病院

病院に到着すると、ストレッチャーに乗ったまま妻チャンは処置室に入りました。
ワタシは待合室で待機です。
横にいて励ませるかと思っていたけどダメなんですね。
何より処置には邪魔だし、衛生的によくなさそう。

 

深夜の病院で騒ぐ付添人

妻チャンが処置室に入ってほどなくして、騒がしい音とともにストレッチャーに乗ったお爺さんが病院に運び込まれてきました。

爺「俺はおしっこしてぇんだ!ガーガー」
爺「いましたいんだよ!ガーガー」
爺「それならこのままするぞ、ガーガー」

救急「ダメ!危ないから勝手に降りないで!!」

酔ってるっぽいですね。
夜中の1時に静まり返った病院の中で、
うるさすぎる。

その後に家族も入ってきて全員で「ガーガー」、
お爺さんが処置室に入っても家族は「ガーガー、ピーチクパーチク」、
しかも、まったくお爺さんと関係無いネタで盛り上がっていました。

救急隊員に嗜められていましたが、
すぐに騒ぎ出す始末。

病院の廊下

心配していないなら帰れ!
遠く離れたシートに移動しました。

 

処置と支払い

妻チャンの方は、念のため頭部のCTスキャンを撮りましたが影響は認められず、下唇を縫って処置は終了しました。腫れている鼻は、折れていないまでもひびはあるかもしれないとのこと。しかし特別な処置は必要無いとのことで、取り敢えず安心です。

医療費の支払いは、深夜でしたので健康保険の精算ができません。治療とCTスキャン分の預り金として3万円を支払いました。これは、後日通院した際に健康保険を適用して3割負担により精算されます。この病院の場合、預り金の額は一律3万円というわけではなく、救急搬送された際の処置が複雑であるほど高く設定されていました。しかし、絶対というものではなく、救急搬送という状況を考慮して、払える範囲で良いですよと言っていただきました。

なお、休み明けに通院して精算したところ、診察と処置(縫合)、それに頭部のCTスキャンで13,900円(3割負担額)でした。

病院から帰宅

病院への搬送は救急車でしたが、帰りは救急車では帰れません。特に深夜の場合は、電車もありませんので、タクシー代を必ず確保しておきましょう。私の場合は近場の病院でタクシーが無くとも帰れなくは無い距離でしたが、もしも遠くだと、朝までロビーで過ごすことになりかねません。

搬送された病院から大通りはすぐ近くでしたので、タクシーをすぐに捕まえることができました。病院の場所によっては、深夜だと電話して配車してもらわないといけませんね。

 

まとめ

今回の救急搬送にあたっては、落ち着いて対処できたので全てがスムーズでした。とにかく、ひとつひとつ順番に、目の前のやるべきことに集中しましょう。

しかし、なにより「自分の手に負えない」と感じた時点で、すぐに119番通報をしたのが結果的に良かったのだと思います。なんとかなるだろう、とか、時間が解決してくれるなんていうことは、怪我の場合に考えてはダメだと知りました。放置していたら、きっと朝には一面血の海だったと考えると怖すぎる。怪我というのは、思いもよらぬ時と場所でおきるものです。

皆さんも、お気をつけください。

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